「ビターマイルド系シングル、またできました。」
綺麗な酸が特徴の豆なのですが、焙煎度を少しだけ深くして、酸味の角を丸めたビターマイルド系のシングルとして仕上げました。前回のグァテマラもこの路線で好評いただいたので、今回もその方向で。口当たりがなめらかで、キャラメルのような甘みがじんわりと広がります。ハチマルのグァテマラは、このスタイルで定番にしていこうかな。
この豆について
グァテマラ北西部、メキシコ国境に近いウエウエテナンゴのパルミラ村。標高1,600〜1,850mの山の斜面で、セルヴィン・パラシオス氏が丁寧に育てたブルボン種とカトゥーラ種のブレンドです。
ウォッシュトプロセスで仕上げられたこの豆は、クリーンで透明感のある口当たりが特徴。オレンジのような酸味が軸になりながら、ラウンドな質感がそれをやさしく包んでいます。
精製と味わいの方向性
精製方法はウォッシュドプロセス(FW)。チェリーの果肉を除いたあと、発酵槽で24〜30時間かけてミューシレージを取り除き、きれいな湧き水で洗い上げる方法です。
余計なものを残さない分、豆そのものの個性が素直に出ます。このセルヴィンのロットでは、オレンジを思わせる明るい酸味とブライトネス、そしてラウンドで飲み飽きない質感がしっかりと出ています。
産地について|ウエウエテナンゴ パルミラ村
グァテマラ北西部に位置するウエウエテナンゴは、標高が高く昼夜の寒暖差が大きいコーヒーの銘産地。このパルミラ村はメキシコ国境にほど近く、ラ・リベルタ地区の砂壌土に覆われた、最良の栽培環境にあります。
農園の創業者はセルヴィンの父、ハラー・パラシオス氏。若き日に農園周辺に杉の森を植林し、コーヒーの木にシェードツリー(日陰樹)の大切さを広めた人物です。この地に生まれ、自ら大切にしてきたこの農園で、2023年に逝去されました。
2013年からは息子のセルヴィン氏が新たなプロジェクトを立ち上げています。ロスマ農園のフレディ・モラレス氏とチームを組み、より高品質なコーヒー生産へ。ブルボン種とカトゥーラ種をより厳密に選別することで、フレーバー・甘さ・酸味特性・質感の調和のとれた結果を出しています。
この取り組みは「Xinabajulプロジェクト」の一環でもあります。ウエウエテナンゴ県内の小規模生産者たちが小さなコミュニティをつくって品質改善に取り組む、地域ぐるみのプロジェクト。世界に「ウエウエテナンゴ」として高品質なコーヒーを広めることを目標にしています。
収穫期(1〜4月)に、完全完熟チェリーを約3回に分けてハンドピッキング。自宅横のウェットミルへ運んだのち、水による比重選別で完熟チェリーのみを選び出します。24〜30時間の発酵ののち、40mの水路「コレテオ」で湧き水を使ってしっかりと洗い上げ。コンクリートパティオで8〜10日間かけてゆっくりと乾燥させます。収穫期の曇り空が、このゆっくりとした乾燥を助けています。
味わいの印象
なめらかで、すっと入ってくる口当たり
口に含んだ瞬間から、角がなくやわらかく広がります。酸味を焙煎でしっかりと丸めているので主張しません。
チョコレート、キャラメルのような甘みが中心にある
重層的でしっかりとした甘み。飲み終わったあとも、まるで上質なチョコレートを食べたあとのような、甘く心地よい余韻がじんわりと続きます。
バランスのよい、毎日飲みたくなる一杯
くせがなく、どなたにも「美味しい」と感じていただけるビターマイルド系シングル。ハチマルのグァテマラはこのスタイルで定番にしていきます。
基本情報
| 生産国 | グァテマラ |
| 生産地域 | ウエウエテナンゴ/ラ・リベルタ地区 パルミラ村 |
| 生産者 | セルヴィン・パラシオス氏 |
| 標高 | 1,600〜1,850m |
| 品種 | ブルボン、カトゥーラ、ティピカ |
| 精製方法 | ウォッシュト(FW) |
| 焙煎度 | ★★★★☆ |
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