夏の間、うちは営業時間を短くしています。時々、「昼から何してんの?」って聞かれます。
たしかに、店を閉めたあとに何をしてるのかって、外からは全然見えないですよね。お店の業務もたくさんあるのですが、実はちょこちょこ色々やってるんですが、今日はそのうちの一つを紹介します。

コーヒー事典、というページを作っていました
ハチマルのサイトに「コーヒー事典」というページを作りました。品種、産地、精製方法、用語。そのあたりを一次資料をもとに解説していくページです。
少しずつ書きためて、今100ページを超えました!現在113ページ!
まだまだ増える予定なんですが、ある程度かたちになったので、一旦公開することにしました。
ちなみにこれ、僕一人で作ってます。結構すごくないですか?
(このページの最下部のバナーから入れます)
このページの特徴、3つだけ
1. 中立です
ハチマルの商品の話は一切入れていません。品種のことも産地のことも、完全にフラットに書いてます。
2. 海外の一次資料から引いています
World Coffee Research、SCA、CQI、ACE、ICO。原典はだいたいこのあたりです。日本語の情報を写すんじゃなくて、元まで戻って訳しています。日本の情報源も一部取り入れていっています。
3. 感情では書いていません
想像で埋めない。まだ定義が定まっていないものは、そう明記する。決めているのはそれだけです。だから読み物としての熱はないです。辞書です。

正直、面白くはないと思います
コーヒーに特別興味がない方が読むと、絶対全然おもしろくないと思います。辞書ですから。
じゃあなんで作ってるのか、という話なんですが。
コーヒーって今、科学的な根拠がどんどん出てきてるんです。
世界中のスーパー天才科学者の方たちが、すごい研究機関の中でコーヒーのことを研究して、論文をたくさん公開されています。前まで「そういうもんだ」で済まされてたことが、ちゃんと調べられて、更新されていってる。
僕もそれを追いかけたくて、自分で調べたり、新しい情報を取りに東京まで行ったりしています。
ただ、その出所がほとんど海外なんですよね。上流の情報は基本、海外から出てくる。調べようと思ってPDFを開いても全部英語で、まあまあ大変です。
それを自分なりにまとめられたらな、と思って作りはじめました。
あと、今って情報が乱立してるじゃないですか。youtube、X、Instagram、TikTok、facebook、そこにAIの普及。出てきた情報が同じことについてでも、真逆のことが書かれていたりもする。

そんな中で、中立的な日本語の情報サイトがひとつあってほしいなと、自分でも思っていたんです。
なので半分は自分のため。もう半分は、日本中のコーヒーラバーの皆さんが少しでも役立ててくれたらいいな、というところです。だからハチマルの商品情報は入れていません。
これから
この事典の中に図解を入れていく予定は、今のところありません。
ここはこのまま、辞書として置いておきます。
そのかわり、ここに書いてることをベースに、図解を使ってもっとわかりやすく説明するコンテンツを別で作って、もっと気軽に見てもらえる場所に置ければなと思っています。「よくあるお問い合わせシリーズ」みたいなのもやりたいですね。
あと、事典のトップには検索窓をつけました。気になる用語をそこに入れてもらえれば、その項目に飛べます。
リクエスト、受け付けます
読んでみて「これ、どういうこと?」があれば、ぜひ教えてください。「この品種のことが知りたい」「この精製方法について書いてほしい」みたいなリクエストも歓迎です。次に作るページの、いいヒントになります。
ひとつだけ、先にお伝えしておくと
このページには載せられないものがあります。情報がきちんと公開されていないものは書かない、というルールにしているんです。
たとえば精製方法。アナエロビックとカーボニックマセレーションは、どちらもサイトにページを作りました。ただ、この2つはどこにも公式な定義がないということでした。
ICOの最新資料にもCQIの教材にも、カーボニックマセレーションという語は一度も出てきません。CQIの教材にいたっては「最も古典的な発酵方法に限る」と書いてある。カップ・オブ・エクセレンスの結果を17大会分ぜんぶ数えてみたんですが、精製方法の表記558件のうち、カーボニックマセレーションは0件でした。
じゃあ書けないのかというと、そうでもなくて。査読を通った論文が数本あるので、そこに書いてある範囲なら辿れます。だから事典には「定義は定まっていません」と書いた上で、論文に書いてあることだけを載せています。
定義が定まっていないものは、「定まっていない」と書けます。でも、そもそも公開された資料が存在しないものは、書けません。 たとえば農園さんが独自にやっていて、その農園が名前をつけた製法。ああいうものは載せられません。出所があいまいなまま書いてしまうと、辞書として成り立たなくなるので。

逆に言えば、ここに載っているものは全部、元の資料まで辿れるものだけです。
なので「リクエストしたけど載らなかった」ということも出てくると思います。そこはご容赦ください。
リクエストはLINEからどうぞ。冒頭に「事典リクエスト」と付けてもらえると助かります。
入口はこちらから
ハチマルのトップページのバナー、もしくは下のバナーから。

それでは今日もコーヒーで素敵な一日をお過ごしください。
