01
基本情報
SOURCE: World Coffee Research国別ページ
国名 エチオピア連邦民主共和国
アラビカ種の原産地 コーヒーノキ(Coffea arabica)そのものの原産地。多様な野生・在来(ランドレース)品種が今も自生し、他に類を見ない遺伝的多様性を持つとWCRは評価する
世界の農園数に占める割合 世界のコーヒー農園の5分の1近くがエチオピア国内に存在する(WCR)
生産構造 生産の86%が小規模農家による(Enveritas Global Farmer Study, 2018、WCR経由)
国内消費 生産量の約半分が輸出されず国内で消費される。WCRは「世界最古のコーヒー文化」と表現している
輸出 輸出収入の24%をコーヒーが占める。主な輸出先はサウジアラビア・米国・ドイツ・日本(WCR)
研究機関 ジンマ農業研究センター(JARC:Jimma Agricultural Research Center)が1967年に設立。これまでに地域ごとに適応した42品種を発表している。WCRは2021年、エチオピア農業研究機構(EIAR)およびJARCとの正式な研究連携を開始した
02
カップ・オブ・エクセレンス 2024 エチオピア大会
SOURCE: ACE 公式結果
2024年大会 最高得点
Basha Bekele Butusha(Basha農園)90.50
品種:74158/地域:シダマ(Sidama)/精製:ナチュラル
審査プロセス 国際審査員週間は2024年7月8〜12日。各サンプルを最低5回カッピング
入賞ロット数 カップ・オブ・エクセレンス入賞27ロット(87点以上)+ナショナルワイナー13ロット、合計40ロットが入賞
開催の経緯 Alliance for Coffee Excellence、エチオピア・コーヒー茶庁(Ethiopia Coffee and Tea Authority)、USAID、Feed the Future Ethiopia Value Chainの連携により2020年に初開催。以後2024年まで開催されている
「74158」はJARC由来の品種番号。 最高得点ロットの品種「74158」は、上記01節のJARCが発表してきた品種群の一つ。カファ地方の野生種由来の系統から選抜されたことで知られる、エチオピアの主要産地(シダマ・イルガチェフェ等)で広く栽培される品種番号シリーズの一つとされる(今回は品種番号の存在の確認にとどまり、系譜の詳細な一次資料はまだ調査できていない)。
日本で「モカ」と呼ばれてきたコーヒーの一方は、このエチオピアである。 「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約」の別表2は、
モカハラー を「エチオピア・ハラー地区にて生産されたアラビカコーヒー豆」と定義している(もう一方の
モカマタリ は
イエメン 産)。
「モカ」は1つの国を指す名前ではなく、2か国にまたがる呼び名 である点、また銘柄名は産地の範囲を定めるもので品質等級ではない点は、
モカのページ で詳しく扱っている。
03
今後追加すべき項目
ECX(エチオピア商品取引所)による商業グレーディング制度 — 格付け・グレーディングページ にエチオピアの項目がまだない。ECX・エチオピア・コーヒー茶庁(ECTA)自身の一次資料を今後調査予定。
品種番号(74110/74112/74140/74148/74158/74165等)の系譜詳細 — JARC自身の一次資料での裏付けが必要。
主要産地(シダマ・イルガチェフェ・グジ・ハラー等)ごとの特徴 — 今回は着手できておらず、今後の個別産地深掘りの候補。
2025年以降のCOE開催状況 — 2026年のACEスケジュールにエチオピアが含まれていない旨の報道があり、開催継続状況を要確認。
産地ページ ケニア(東アフリカのもう一つのアラビカ産地)
品質評価ページ カップ・オブ・エクセレンスとは
品質評価ページ 格付け・グレーディングとは
品質評価ページ スペシャルティコーヒーとは何か
銘柄名 モカ(モカハラーの定義国)
World Coffee Research「Ethiopia」国別ページ(worldcoffeeresearch.org/countries/ethiopia、2026年8月5日取得)
Alliance for Coffee Excellence「Ethiopia 2024」公式結果(allianceforcoffeeexcellence.org/ethiopia-2024/、2026年8月5日取得)