品種一覧
コーヒーの品種は、ばらばらに存在しているのではなく系統でつながっている。当サイトでは35件の品種ページを、ティピカ系・ブルボン系の伝統品種から、さび病耐性をもたらしたティモール・ハイブリッドとその派生群、F1ハイブリッド、カネフォラ種(いわゆるロブスタ)まで、系統ごとに並べて掲載している。記載はWCR Variety Catalogに準拠し、一部をCenicafé等の国別一次資料で補っている。WCRカタログに収録がない品種は、その旨を各ページに明記したうえで掲載している。
- 掲載品種
- 39件
- 伝統品種
- 14件
- 耐病性系統
- 13件
- カネフォラ種
- 5件
伝統品種(ティピカ系・ブルボン系)
Heirloom and Traditional / 14件アラビカ種の二大系統と、そこから生まれた自然変異・自然交配の品種。カップ品質が高い一方、さび病への耐性は総じて低い。なお「Heirloom and Traditional」はこのグループにつけた当サイトの見出しであって、WCRの区分名ではない。WCRの遺伝的系統区分でいうと、ここには「ブルボン・ティピカ群」と「エチオピア在来種」が混在している。
耐病性品種の起点
Origins of Rust Resistance / 4件さび病耐性をアラビカ種にもたらした交配種と、そこから枝分かれした二つの群の母体集団。以下のカティモール系・サルチモール系はすべてここから派生する。
カティモール系
Catimor Group / 4件ティモール・ハイブリッド 832/1 × カトゥーラ(H26)を母体とする群。中米各国の研究機関がそれぞれ血統選抜した。
サルチモール系
Sarchimor Group / 5件ティモール・ハイブリッド 832/2 × ビジャサルチ(T5296)を出発点とする群。カティモール系より高標高での品質評価が高い傾向がある。なおWCRは「サルチモールは品種名ではなく品種群の呼称である」と明記している(T5296のページ)。
F1ハイブリッド
F1 Hybrids / 4件耐病性品種とエチオピア在来種を掛け合わせた第一世代。収量・耐病性ともに高いが、種子から次世代を育てると形質が揃わない。
複合品種
Composite Varieties / 3件単一の系統ではなく、複数の姉妹系統を混ぜて1品種として流通させる設計。耐病性が一度に破られにくい。
カネフォラ種(ロブスタ・コニロン)
Coffea canephora / 5件アラビカ種とは別の種。2026年8月からWCR Robusta Variety Catalog準拠で掲載を開始した。なお「ロブスタ」「コニロン」は種の名前ではなく、カネフォラ種(Coffea canephora)の中の栽培グループの名前である(ロブスタ=コンゴ群SG2、コニロン=コンゴ群SG1)。この階層はコーヒーの「種」とはで扱っている。
このページの各カードの説明文は、それぞれの品種ページ本文からの抜粋。出典はリンク先の各ページ末尾に記載している。系統によるグループ分けは、各品種ページが記載する「群」「系統」欄に基づく当サイトの整理であり、WCR Variety Catalogが公式にこの区分を定めているわけではない。