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基本情報
SOURCE: Tanzania Coffee Board(TCB)「Tanzania Coffee Industry Development Strategy 2020–2025」
- 国名
- タンザニア連合共和国
- 栽培地域
- アラビカ種(生産の約70%)はキリマンジャロ州・アルーシャ州・ムベヤ州・ソングウェ州・ルヴマ州が中心、タンガ州・イリンガ州等でも小規模に栽培。ロブスタ種は主にカゲラ州(ビクトリア湖西岸)で生産される
- 生産構造
- 生産量の約90%が平均1ha規模の小規模農家によるもの。残り約10%は110を超える大規模農園(エステート)による生産
- 2018/19年度輸出実績
- 生豆輸出量68,147トン。輸出先は日本34%・イタリア18%・ドイツ11%・ベルギー10%・米国10%(TCB, 2019)
- 経済的位置づけ
- タバコに次ぐ国内第2位の伝統的輸出品目で、外貨獲得額の24%を占める(NBS, 2019)。過去15年間、年間の輸出額は平均で約1億米ドル。コーヒー産業には45万世帯が直接従事し、うち12万世帯はカゲラ州のロブスタ生産地域。間接的な従事者は推計240万人(TCB, 2017)
- 生産量の推移
- 過去35年間、年間生産量は約5万トン前後で停滞。政府戦略(本資料)は5年間で生産量を68,147トンから30万トンへ拡大する目標を掲げる(2020年時点の野心的な政策目標であり、実績ではない点に注意)
- 研究機関
- タンザニア・コーヒー研究所(TaCRI:Tanzania Coffee Research Institute)。ルヤムング(Lyamungu)拠点に苗床・種苗園を持ち、耐病性・高収量品種の開発と普及を担う
- 規制機関
- タンザニア・コーヒー・ボード(TCB)。コーヒー法(Coffee Act)に基づく産業規制・政策助言・マーケティング支援を担う政府系機関
日本市場との結びつき。 TCBの戦略資料自身が「『キリマンジャロ』という言葉は日本市場で強力なブランド力を持つ」と明記しており、日本がタンザニア産コーヒーにとって特別な輸出先であることを示している。数ある産地の中でも、日本が最大の輸出先である点は珍しい特徴といえる。
日本では「キリマンジャロ」の範囲が公的に定義されている。 「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約」の別表2は、キリマンジャロを
「タンザニアにて生産されたアラビカコーヒー豆をいう。ただし、ブコバ地区でとれるアラビカコーヒー豆は含まない」と定めている。
キリマンジャロ山の周辺という限定ではなく、ブコバ地区を除いたタンザニア全体を指す呼び名である——上記のとおりアラビカの約70%はキリマンジャロ州・アルーシャ州等の高地産だが、銘柄名としての範囲はそれより広い。→
コーヒーの銘柄名とは
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今後追加すべき項目
- コーヒー伝来の歴史 — 一般にはドイツ植民地時代(19世紀末)にキリマンジャロ山麓へ伝来したとされるが、TCB戦略資料には明記がなく、今回は一次資料での裏付けができなかった。
- 栽培品種の詳細 — ブルボン系統・Kent・N39等の品種名が業界内では言及されるが、TaCRI自身の一次資料での確認が必要。
- COE・国内品評会の有無 — 2021年にACEとNgorongoro Coffee Groupによる地域限定オークション(Ngorongoro Private Collection Auction)の実施例はあるが、他の産地ページで扱ってきたような全国規模のCOE開催実績は今回確認できなかった。
- 公的な等級区分 — 格付け・グレーディングページにタンザニアの項目がまだない。TCB自身の等級基準を今後調査予定。
- ブコバ地区が除外されている理由 — 日本の別表2はキリマンジャロの定義からブコバ地区を除いているが、除外の理由は規約に書かれておらず、ブコバがタンザニアのどの行政区分にあたるかもTCB資料側でまだ確認できていない。
- 直近(2020年以降)の生産・輸出実績 — 本ページの数値は2018/19年度が中心のため、より新しい統計への更新を今後予定。
- Tanzania Coffee Board「Tanzania Coffee Industry Development Strategy 2020–2025」(cafeafrica.org経由で取得、2026年8月6日取得)
- International Coffee Organization「Table 1: Exports of All Forms of Coffee by Exporting Countries」MTS-0324(2024年3月発行、2026年8月6日取得)