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基本情報
SOURCE: WCR VARIETY CATALOG
品種名 マラゴジッペMaragogipe
発見地 ブラジル・マラゴジッペ市Maragogipe 近郊(品種名の由来)
発見年 1870年
開発機関 なし(自然変異のため育種者の記載なし)
変異の内容 単一の優性遺伝子により、豆・節間・葉が特に大きくなる
WCRカタログ自身が「パカマラの方が良い選択肢」と書いている。 カタログのマラゴジッペの項には「マラゴジッペは収量が低いため、
パカマラ の方がより良い選択肢と考えられている(Due to the low productivity of Maragogipe, Pacamara is considered a better option)」という記述がある。大粒という魅力的な特徴を持ちながら、栽培品種としては後継種に置き換わっていったという評価が、一次資料の側にはっきり書かれている例。
02
詳細スペック
SOURCE: WCR CATALOG, 2026-08-10 取得
評価の目安:
▲ 良好
● 標準
▼ 要注意
— WCRカタログ自身の区分(Low/Medium/High/Exceptional等)をそのまま可視化したもの
最適標高帯(WCRカタログの区分は「High」)は緯度により変動する — カタログ自身の目安を可視化:
樹形 高いTall
新芽の葉色 銅色Bronze
豆のサイズ 非常に大きいVery Large
収穫量ポテンシャル 低い▼
高標高での品質 非常に良いVery Good ▲
さび病(CLR)耐性 低い・感受性あり▼
線虫耐性 感受性あり▼
コーヒーベリー病(CBD)耐性 感受性あり▼
初収穫までの年数 4年目
必要な栄養レベル 低いLow ▲
果実の成熟時期 平均的Average ●
生豆歩留まり 平均的Average ●
推奨植栽密度 3,000〜4,000本/ha(単幹剪定の場合)
遺伝的系統区分 ブルボン・ティピカ群(ティピカ系)
※上記のうち「生豆歩留まり」だけは他品種と異なり、WCRカタログの区分で非常に高い(Very High) とされている。果実の大きさに対して豆が大きいという、マラゴジッペの特徴がここにも表れている。
豆のサイズ区分「Very Large」の基準そのものが、マラゴジッペである。 WCRカタログは豆のサイズ欄の説明として「アラビカの基準として、
カトゥーラ =平均的、
SL28 =大きい、マラゴジッペ=非常に大きい」と記している。つまりカタログ全体で最大級のサイズ区分を示す基準品種として、マラゴジッペが使われている。
03
パカマラの親としてのマラゴジッペ
SOURCE: WCR VARIETY CATALOG
当サイトのパカマラのページ で扱っている通り、パカマラは1958年にエルサルバドル・コーヒー研究所(ISIC)がパカス とマラゴジッペを交配して作った品種である。それぞれの親が持ち込んだ特徴は次の通り。
マラゴジッペ側 非常に大きい豆 (Very Large)。ただし樹高が高く、収量は低い
パカス 側矮性・コンパクトな樹形 (Dwarf/Compact)。密植できるため単位面積あたりの収量を上げられる
結果としてのパカマラ 矮性でありながら非常に大きい豆を持つ。高標高でのカップ品質はWCR区分で卓越(Exceptional)
なお同じくマラゴジッペの大粒を受け継いだ関連品種として、カトゥーラ と結びついたマラカトゥーラ(Maracaturra) があるとカタログは記している。当サイトではマラカトゥーラのページは未作成。
04
今後追加すべき項目
マラカトゥーラのページ — WCRカタログ内に別項があるため、同じ手順で作成可能。マラゴジッペの大粒形質がどう受け継がれたかを比較できる。
現在の主な栽培国 — 今回参照したWCRカタログのマラゴジッペの項には、栽培国の一覧が記載されていなかった。他の一次資料での確認が必要。
格付けにおける大粒豆の扱い — スクリーンサイズによる格付け(生豆の格付けページ 参照)で、マラゴジッペのような極端な大粒がどう分類されるかは未調査。
品種ページ ティピカ(親品種)
品種ページ パカマラ(子品種)
品種ページ パカス(パカマラのもう一方の親)
品質評価ページ 生豆の選別・格付け
World Coffee Research, Variety Catalog「Maragogipe」(varieties.worldcoffeeresearch.org/varieties/maragogipe、2026年8月10日取得)