HACHIMARU COFFEE ROASTERY
品種ページ / Variety

パカスPacas

1949年、エルサルバドルのサンタアナ地方にあるパカス家の農園で発見されたブルボンの自然変異種。単一遺伝子の変異によって樹が小さくなる(矮性)ことが最大の長所で、密植によって農園全体の収量を上げられる。現在もエルサルバドルの生産量の約25%を占める。パカマラの親品種にあたる。

最適標高帯
高(1,000m〜、緯度依存)
樹形
矮性・コンパクト
さび病耐性
低い
収穫量
中程度
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基本情報

SOURCE: WCR VARIETY CATALOG
品種名
パカスPacas
系統・成り立ち
ブルボンの自然変異種
発見地
エルサルバドル・サンタアナ地方、パカス家Pacas familyの農園(品種名の由来)
発見年
1949年
開発機関
エルサルバドル・コーヒー研究所Instituto Salvadoreño de Investigaciones del Café(ISIC)
選抜
1960年からISICが系統選抜(pedigree selection:世代を重ねて個体を選抜する手法)を開始
エルサルバドルでの位置づけ
同国のコーヒー生産量の約25%を占める。種苗はProcafeから入手可能
その他の栽培国
ホンジュラス(1974年にIHCAFEが導入)
派生した主な品種
パカマラマラゴジッペとの交配、1958年)
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詳細スペック

SOURCE: WCR CATALOG, 2026-08-10 取得
評価の目安: 良好 標準 要注意 — WCRカタログ自身の区分(Low/Medium/High/Exceptional等)をそのまま可視化したもの

最適標高帯(WCRカタログの区分は「High」)は緯度により変動する — カタログ自身の目安を可視化:

2,000m1,500m1,000m500m0m
1,600m+北緯/南緯
5°以内
1,300m+5〜15°
1,000m+15°以上
樹形
矮性・コンパクトDwarf/Compact
新芽の葉色
Green
豆のサイズ
平均的Average
収穫量ポテンシャル
中程度
高標高での品質
良いGood
さび病(CLR)耐性
低い・感受性あり
線虫耐性
感受性あり
コーヒーベリー病(CBD)耐性
感受性あり
初収穫までの年数
3年目
必要な栄養レベル
中程度
果実の成熟時期
平均的Average
生豆歩留まり
平均的Average
推奨植栽密度
5,000〜6,000本/ha(単幹剪定の場合)
遺伝的系統区分
ブルボン・ティピカ群(ブルボン系)
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「背が低い」ことが、なぜ長所なのか

SOURCE: WCR VARIETY CATALOG

WCRカタログはパカスについて、矮性であることを「この品種の主たる美点(its chief virtue)」とはっきり書いている。理由は次の通り。

1本あたりの効率
樹が小さいと、養分が徒長した枝や幹ではなく果実に回りやすく、収量ポテンシャルが上がる
面積あたりの本数
樹を近づけて植えられるため、農園全体の総生産量を増やせる。推奨植栽密度は5,000〜6,000本/ha(背の高いティピカムンド・ノーヴォは3,000〜4,000本/ha)
収穫作業
高い脚立を使わずに手摘みできる。収穫のページで扱っている「完熟した実だけを選んで摘む」作業のしやすさに直結する
同じ「ブルボンの矮性変異」が、各国で別々に見つかっている。 WCRカタログはパカスについて「ブラジルのカトゥーラ、コスタリカのビジャサルチ(Villa Sarchi)と同様の変異」と説明している。同じ形質の変異が別々の国で独立に見つかり、それぞれの国で主力品種として定着したという構図で、当サイトのカトゥーラのページと合わせて読むと分かりやすい。ビジャサルチについては専用ページを参照。
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今後追加すべき項目

  1. World Coffee Research, Variety Catalog「Pacas」(varieties.worldcoffeeresearch.org/varieties/pacas、2026年8月10日取得)