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Sln.2RSelection 2 Robusta
別名「Balehonnur Robustas」。Sln.1Rと同じくインドCCRI(中央コーヒー研究所)が発表したロブスタ品種で、Sln.1Rより大粒の豆と、Aグレード豆(等級の高い豆)の安定した歩留まりを特徴とする。一方でさび病耐性はSln.1Rより低いとされ、収量性と耐病性のトレードオフを示す実例といえる。
- 発表機関
- CCRI(インド中央コーヒー研究所)
- 豆のサイズ
- 大粒(スクリーン17超)
- 収穫量ポテンシャル
- 1,500〜3,000kg/ha
- さび病耐性
- 低い・感受性あり▼
01
基本情報
SOURCE: WCR Robusta Variety Catalog
- 品種名
- Sln.2R(Selection 2 Robusta)、別名Balehonnur Robustas
- タイプ
- ポリクローナル品種——BR9・BR10・BR11の3クローンで構成
- 血統
- Coffea congensis × Coffea canephora
- 発表機関
- CCRI(Central Coffee Research Institute)、インド・コーヒー局(Coffee Board of India)傘下——Sln.1Rと同一機関
- 原産国
- インド
- 構成
- BR9・BR10・BR11の3クローンすべてを混植する必要がある(単独植栽では結実率が不十分になるため)
この品種の遺伝的系統は不明である。 WCRカタログのSln.2Rのエントリには
遺伝的系統の記載がなく、血統欄に「
Coffea congensis ×
Coffea canephora」とあるのみ。したがって
ロブスタ群(コンゴ群SG2)なのか、コニロン群(SG1)なのか、ギニア群(群D)なのかを当サイトは示せない。同じインドCCRI発表のSln.1R・Sln.3Rは「ギニア系統」と記されているが、
Sln.2Rにその記載がない以上、同じだと決めつけることはしない。→
コーヒーの「種」とは
02
詳細スペック
SOURCE: WCR Robusta Variety Catalog, 2026-08-06 取得
評価の目安:
▲ 良好
● 標準
▼ 要注意
— WCRカタログ自身の区分をそのまま可視化したもの
- 樹形
- 非常に旺盛な生育で中〜大型の樹に育つ(詳細な樹形・新芽色の分類はWCRカタログに記載なし=不明)
- 収穫量ポテンシャル
- 1,500〜3,000kg/ha(生豆換算)——Sln.1Rと同じ範囲
- 豆のサイズ
- 大粒Large(スクリーン17超)——Sln.1R(スクリーン15〜16)より一段大きい
- 推奨植栽密度
- 1,000〜2,000本/ha(単幹剪定の場合)
病害虫耐性(WCRカタログ準拠):
- さび病(CLR)耐性
- 低い・感受性ありLow resistance/Susceptible▼
- コーヒーベリー病(CBD)耐性
- 不明Unknown
- 線虫耐性
- 不明Unknown
- コーヒーベリーボーラー耐性
- 不明Unknown
- 穿孔虫(Shoot Hole Borer)耐性
- 不明Unknown
Sln.1Rとの比較。 WCRカタログは、Sln.2RがSln.1Rよりも「Aグレード豆(等級の高い豆)の歩留まりの安定性が高い」と明記している。一方でさび病耐性は、Sln.1Rの「中程度の耐性」に対しSln.2Rは「低い・感受性あり」と、明確に劣る評価になっている。同じCCRI発表の姉妹品種でありながら、豆質の安定性と耐病性の間にトレードオフがあることを示す実例といえる。
03
今後追加すべき項目
- 発表年 — Sln.1R(1940年代後半)と異なり、今回参照したWCRカタログのSln.2Rエントリには発表年の明記がなかった。CCRI自身の一次資料で今後確認予定。
- 樹形・新芽色などの未記載項目 — WCRカタログ自体に「不明」として記載されている項目が複数あり、無理に埋めず「不明」のまま掲載した。
- カッピングスコア・風味評価 — Sln.1R同様、農学的データが中心でカップクオリティの記述は確認できなかった。
- Sln.4R以降のさらなる後継品種 — Sln.1R〜3Rの系譜はSln.3Rページの比較表で整理済み。それ以降の品種の有無は今回未調査。
- World Coffee Research, Robusta Variety Catalog「Sln.2R」(varieties.worldcoffeeresearch.org/varieties/sln-2-r、2026年8月6日取得)