用語集 / Sensory Lexicon
甘い香りSweet Aromatics
甘い物質の印象に結びつけられるアロマ。
カテゴリ:Sweet(甘さ)
01
属性データ
SOURCE: WCR SENSORY LEXICON v2.0
- 属性名
- 甘い香りSweet Aromatics
- カテゴリ分類
- Sweet(甘さ)
- レファレンス数
- 3件
- 強度スコア
- アロマ:5.0/7.0、フレーバー:5.0(0〜15点スケール)
WCRの0〜15点強度スケール上での位置(アロマ・フレーバー 5.0/アロマ 7.0)
0
なし
4
識別できるが弱い
8
中度に強い
12
非常に強い
15
極端に強い
アロマ・フレーバー 5.0
アロマ 7.0
翻訳についての注記。 この定義文はWCR Sensory Lexicon(英語原文、Version 2.0・2017年)から当サイトが翻訳したものであり、WCR公式の日本語訳ではありません。属性ごとの公式日本語訳は、現時点で入手できた資料の中には含まれていませんでした。
02
レファレンス(参照物質)と調製手順
SOURCE: WCR SENSORY LEXICON v2.0
レキシコンは属性ごとに参照物質・強度スコア・調製手順を組で定めている。手順どおりに作らなければ、その参照は定められた強度を表さない。以下は原典の記載を訳したもの。
アロマ5.0Fisher Scientific バニリン(0.5グラム/250mL)
調製:バニリン0.5グラムを水250mLに混ぜ、大型のスニフターに入れて蓋をする。
アロマ7.0Fisher Scientific バニリン(2グラム/250mL)
調製:バニリン2グラムを水250mLに混ぜ、大型のスニフターに入れて蓋をする。
フレーバー5.0Nabisco ローナ・ドゥーン クッキー
調製:クッキー2枚を3.25オンス(約96mL)のカップで供し、プラスチックの蓋をする。
03
読むときの注意点
⭐⭐ 「甘さは嗅げるのか」という論争の中心にある属性である。 甘味は舌で感じる味であり、香りではない——という立場からすると、
「甘い香り」という属性名そのものが矛盾しているように見える。SCAはこの論争を紹介したうえで、
2022年からのCoffee Science Foundationとオハイオ州立大学の研究で「コーヒーの甘さは実在し、味としても香りとしても知覚される」ことが示されたと述べている(→
甘味のページ)。
レキシコンはその決着より前から、この属性を独立して立てていたことになる。
濃度を4倍にすると5.0から7.0になる。 同じバニリン水溶液で
0.5グラム=5.0、2グラム=7.0。
4倍の濃度で+2.0——ここでも濃度と強度は比例していない。なお
2グラムの溶液はバニリン属性では6.0と評価される。
Sour/Acidにも同じ形の属性がある。 サワー・アロマティクスの定義は「
酸っぱい物質の印象に結びつけられるアロマ」——
この属性と一字違いの構造である。
味覚の言葉に「アロマ」を付けて、香りとしての側面を独立させるという設計が、甘味と酸味の両方で採られている。
04
同じカテゴリ(Sweet)の用語
同じ Sweet カテゴリの属性。当サイトはこのカテゴリの掲載をそろえているので、定義と強度スコアを並べて比べられる。
- World Coffee Research「Sensory Lexicon Unabridged Definition and References」Version 2.0(2017年)— 定義・レファレンス・強度スコア・調製手順
- 同資料の解説部(Introduction)— 0〜15点スケールの意味、参照物質の考え方、第2版での変更点