エチオサルEthiosar
ニカラグアで栽培されている交配種。World Coffee Research(WCR)の品種カタログには収録されていないため、当サイトの他の品種ページのような詳細スペック表は掲載できない。本ページはACE(Alliance for Coffee Excellence)が公表している記述と、オークションの実例に限って構成する。
- WCRカタログ
- 収録なし▼
- 主な栽培国
- ニカラグア
- ACEの評価記述
- 収量・耐病性・カップ品質
- 標高
- 低めの標高でもよく育つ
まず、出典の状況
SOURCE: 当サイトによる直接確認(2026年8月15日)一方でACEが2021年の発表でこの品種に触れており、系統と評価が記述されている。ACEは当サイトが参照する7団体のひとつであるため、その範囲を出典として掲載する。
系統・成り立ち
SOURCE: ACE 2021年4月16日付発表[1]ACEはエチオサルを次のように記述している。「エチオピアの品種ルメ・スーダンとサルチモールの交配種で、その子をさらにビジャサルチに戻し交配したもの」(原文:a hybrid of the Ethiopian varietal Rume Sudan and Sarchimor, whose offspring is then re-crossed with a Villa Sarchi)。あわせて「収量、耐病性、カップ品質が評価されており、低めの標高で育てても良い結果を出す」としている。
育種を行った機関・人物・年次について、ACEの発表には記載がない。当サイトはこれらを未確認のままとする。また「エチオピアの品種ルメ・スーダン」というACEの表現はWCRがセントロアメリカーノのHistory欄で用いる「エチオピア在来種(Ethiopian landrace variety)」と一致するが、名称に「スーダン」が含まれる由来はいずれの資料からも確認できていない。
実例:Los Favoritos 2021(ACE)
SOURCE: ACE LOS FAVORITOS 2021 公式結果[1]ACEがニカラグアのFincas Mierischを対象に開催したプライベート・コレクション・オークション「Los Favoritos 2021」で、エチオサルが1位を獲得している。入賞15ロット中、90点台に乗ったのはこの1ロットだけだった。
| 順位 | スコア | 農園 | 精製方法 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 90.30 | Los Placeres | Natural Anaerobic Low Temperature |
| 6位 | 88.59 | El Limoncillo | Honey |
ACEはこの大会について「この品種をこの種のオークションに出したのは今回が初めてで、こうした場で見かけること自体が非常に珍しい品種」という生産者側のコメントを掲載している。また1位のロットが最高標高の農園ではないところから出たことにも触れており、低標高でも高品質が作れることの証左だとする生産者の見方を紹介している。
栽培されている標高
SOURCE: 生産者公表の農園情報(7団体の枠外)[2]ACEが「低めの標高でもよく育つ」と記す点について、エチオサルの実例が出ている農園の標高を、生産者自身が公表している農園情報から補足する。この出典は当サイトが軸とする7団体の枠外であり、生産者自身の公表値である旨を明記した上で掲載する(当サイトがパナマのSCAP・ブラジルのCONAB等を代替出典として扱っているのと同じ整理)。
今後追加すべき項目
- 育種機関・育成年・育種者 — ACEの発表には記載がない。ニカラグアのコーヒー関係機関に公表資料があるかを確認する。
- サルチモール群のどの品種が親なのか — ACEの記述は「Sarchimor」までしか特定していない。当サイトのT5296ページのとおり、これは群の名称であって品種名ではない。
- WCRカタログへの収録 — 2026年8月時点で未収録。収録された場合はスペック表を追加し、本ページを全面的に書き換える。
- ルメ・スーダンの素性 — WCRに単独エントリがなく、セントロアメリカーノ・T5296のページから引き継いでいる積年の課題。
- ニカラグア以外での栽培 — 現状ニカラグアの事例しか確認できていない。
- Alliance for Coffee Excellence「Los Favoritos Winner Shines Light on Lesser-Known Variety」(2021年4月16日付発表)および Los Favoritos 2021 公式結果表
- Fincas Mierisch 公表の農園情報(農園名・地域・標高)。当サイトが軸とする7団体の枠外であり、生産者自身による公表値
- World Coffee Research Variety Catalog(エチオサル・ルメ・スーダンとも収録なし。2026年8月15日確認)、および同カタログ「T5296」History 欄の注記