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ニカラグアNicaragua
コーヒーが農業GDPの2割超を占め、全農業雇用の約半分を支える中米の生産国。2013年のさび病(コーヒーリーフラスト)大流行以降、樹木の更新(改植)が課題となっており、2013〜2025年の間に更新された面積は全体の約14%(約2万ha)と、理想とされる年5%ペースには届いていないとWCRは位置づけている。同年、低標高地域向けにロブスタ種の栽培が合法化された。
ニカラグアの位置。小さな世界地図の枠は、この地図が世界のどこを切り取っているかを示す。地図データ:Natural Earth(パブリックドメイン)
- 世界輸出ランキング
- 12位
- 小規模農家による生産比率
- 50%
- コーヒー産業の雇用者数
- 約33万人
- 農業GDPに占める割合
- 2割超
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基本情報
SOURCE: WCR「NICARAGUA」国別ページ
- 国名
- ニカラグア
- 世界輸出ランキング
- 12位ICO統計、2022〜2024年平均
- 小規模農家による生産比率
- 50%(Enveritas Global Farmer Study, 2018)
- コーヒー産業の雇用
- 約33万人が従事。全農業雇用の約半分に相当
- コーヒー産業の規模
- 農業GDPの2割超を占める
- 樹木更新の状況
- 2013〜2025年で全栽培面積の約14%(約2万ha)を改植。理想とされる年5%ペースには未達
- 課題
- 長期融資へのアクセスが限定的で、耐病性品種への更新も限られる。樹木が病気で衰弱するまで改植を先送りする農家が多いとWCRは指摘
- 2013年の出来事
- さび病(コーヒーリーフラスト)が大流行。同年、低標高地域向けにロブスタ種の栽培が合法化
- 研究機関・連携
- ECOMとの提携によりInternational Multilocation Variety Trial(IMLVT)の試験地をニカラグア国内に設置。INTA(国立農業技術研究所)・Promecafeと、USDA資金によるMOCCAプログラム(2018〜2025年)で農学研究を協働
小規模農家による生産比率(Enveritas Global Farmer Study, 2018)
小規模農家 50%その他の生産形態 50%
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カップ・オブ・エクセレンス 2025 ニカラグア大会
SOURCE: ACE 公式結果
2025年大会 総合1位
Elite農園91.77
生産者:Olman Uriel Sauceda Chavez/品種:ゲイシャ/精製方法:ハニー/地域:Nueva Segovia
- 部門構成
- ウォッシュド部門・ナチュラル/ハニー部門の2部門(各15ロット)
- 審査方式
- 国際審査員団による複数回のブラインドカッピング
- 入賞ロット数
- 30ロット(87点以上)
- 国際審査週
- 2025年5月5〜9日
- オークション開催日
- 2025年6月19日
- 主要産地
- 入賞ロットの大半がNueva Segovia県から
カトゥアイ品種の入賞ロット(3件)
Alliance for Coffee Excellence「Nicaragua 2025」公式結果より、カトゥアイ関連品種の入賞ロット
| 部門 | 順位 | スコア | 農園 | 生産者 | 地域 | 品種 | 精製方法 |
| ウォッシュド | 5位 | 89.36 | San Judas Tadeo | Angelica Lineth Gomez Lopez | Nueva Segovia | カトゥアイ | ウォッシュド |
| ナチュラル/ハニー | 14位 | 87.41 | El Liquidambar | Sergio Antonio Gutierrez Zavala | Nueva Segovia | カトゥアイ・ロホ | ナチュラル |
| ウォッシュド | 13位 | 87.14 | Las Hortencias | Ana Maria Albir Sotomayor | Nueva Segovia | カトゥアイ・ロホ | ウォッシュド |
この品種の実例。 コスタリカ(エクスペリメンタル部門1件のみ)と異なり、ニカラグア2025年大会ではカトゥアイ・カトゥアイロホ(赤実タイプ)が通常のウォッシュド/ナチュラル部門で計3ロット入賞しており、単一大会内での実例数としてはこれまで確認した中で最も多い(
カトゥアイ品種ページで詳細を見る →)。全体の上位はゲイシャ・マラカトゥーラ(大粒種)が占めた。マラカトゥーラについては、WCR品種カタログの
マラゴジッペの項に「マラゴジッペは
パカマラ、および関連品種であるマラカトゥーラの親のひとつである」との記載があり、大粒形質がマラゴジッペ由来であることは一次資料で確認できる。一方でもう一方の親を
カトゥーラとする説明は業界内で広く流通しているものの、WCRカタログにマラカトゥーラ単独の項が存在せず(2026年8月時点で確認)、
7団体の一次資料では裏付けが取れていない。
03
公的な格付け制度:NTON 03 025(生豆規格)
SOURCE: Norma Técnica Obligatoria Nicaragüense NTON 03 025-03(政府法令データベース経由)
ニカラグアの生豆規格は、標高・見た目の色・スクリーンサイズを組み合わせた5つの主要等級と、欠点数による「不完全品」区分で構成される。
- Maragogipe
- 淡緑色で均一。スクリーン19以上90%、スクリーン18が10%
- Segovia(SHB=Grano Estrictamente Duro)
- 青緑色。スクリーン16未満は10%以内
- SHG(Strictly High Grown)
- 青緑色。スクリーン18・17・16が65%、スクリーン15が25%、スクリーン14が5%
- Lavado Nicaragua(GW)
- 淡緑色。スクリーン17・16が40%、15が25%、14が20%、13が10%
- Caracol(ピーベリー、100%)
- スクリーンサイズ5.16〜5.95mm規格
- 不完全品(C-0〜C-4、D)
- 300gサンプル中の欠点18〜86個以上、SCAA分類基準を援用
版の注記。 上記の等級構成は政府法令データベース(Justia、ニカラグアの法令アーカイブ)経由で確認したNTON 03 025-03(2003年版)に基づく。ICOの2018年報告書は現行版として「NTON 03025-11」(2011年改定)を挙げており、これは同国のロブスタ向け姉妹規格NTON 03 104-17(2018年官報掲載、FAOLEX経由で確認)が定義条項の出典として繰り返し「[Fuente: NTON 03 025-11]」と明記している事実からも独立して裏付けられる——03-025-11が現行の公式規格である点は確認できたが、その等級表・数値そのものの原文はこのセッションでもまだ直接確認できておらず、2003年版から数値が変更されている可能性は残る。
04
今後追加すべき項目
- NTON 03025-11(2011年改定版)の原文確認 — 上記の等級構成は2003年版。現行版であること自体は姉妹規格からの相互引用で裏付けたが、等級表の数値が2003年版から更新されていないか、原文入手のうえ確認予定。
- 樹木更新政策の詳細 — WCR記載の改植ペース(14%/12年)の背景にある具体的な政策・支援プログラムについて、一次資料での裏付けを追加予定。
- ロブスタ栽培合法化の詳細 — 2013年の合法化の対象地域・規模について、政府一次資料での確認を追加予定。実際にロブスタ品種が発表された実例として、ネスレ・リサーチが2022年にニカラグアで発表したロブスタクローン「Roubi 6」があるが、栽培規模・地域の詳細は今回未確認。
- カトゥアイ・ロホ(赤実タイプ)の単体スペック — WCR Variety Catalogに独立ページがあるか要確認。現状はカトゥアイ品種ページの「果実の色」記載のみで代替。
- 日本への輸入量 — 全日本コーヒー協会のデータで裏付けが取れれば追加。
- World Coffee Research「Nicaragua」国別ページ(worldcoffeeresearch.org/countries/nicaragua、2026年7月16日取得)
- Alliance for Coffee Excellence「Nicaragua 2025」公式結果(allianceforcoffeeexcellence.org/nicaragua-2025/、2026年7月16日取得)
- Enveritas Global Farmer Study(2018)
- Norma Técnica Obligatoria Nicaragüense NTON 03 025-03「Café Verde」(nicaragua.justia.com経由、2026年7月27日取得)
- Norma Técnica Obligatoria Nicaragüense NTON 03 104-17「Café Verde Robusta」(La Gaceta Diario Oficial, 2018年1月8日掲載、faolex.fao.org経由、2026年7月31日取得)——定義条項の出典としてNTON 03 025-11を明記