01
属性データ
SOURCE: WCR SENSORY LEXICON v2.0
- 属性名
- 焙煎香Roasted
- カテゴリ分類
- Roasted(焙煎香)
- レファレンス数
- 4件
- 強度スコア
- フレーバー:2.5/6.5/9.5/15.0(0〜15点スケール)
WCRの0〜15点強度スケール上での位置(フレーバー 2.5/フレーバー 6.5/フレーバー 9.5/フレーバー 15.0)
0
なし
4
識別できるが弱い
8
中度に強い
12
非常に強い
15
極端に強い
フレーバー 2.5
フレーバー 6.5
フレーバー 9.5
フレーバー 15.0
翻訳についての注記。 この定義文はWCR Sensory Lexicon(英語原文、Version 2.0・2017年)から当サイトが翻訳したものであり、WCR公式の日本語訳ではありません。属性ごとの公式日本語訳は、現時点で入手できた資料の中には含まれていませんでした。
02
レファレンス(参照物質)と調製手順
SOURCE: WCR SENSORY LEXICON v2.0
レキシコンは属性ごとに参照物質・強度スコア・調製手順を組で定めている。手順どおりに作らなければ、その参照は定められた強度を表さない。以下は原典の記載を訳したもの。
フレーバー2.5生の皮むきピーナッツを軽く焙焼(7分)
調製:オーブンを425°F(約218℃)に予熱する。パーチメント紙を敷いた天板にピーナッツを重ならないように広げ、7分焙焼する。色はまだつかない。1オンス(約30mL)のカップで供し、プラスチックの蓋をする。
フレーバー6.5生の皮むきピーナッツを中程度に焙焼(10分)
調製:同じ条件で10分、またはピーナッツが中程度の茶色になるまで焙焼する。
フレーバー9.5生の皮むきピーナッツを深く焙焼(15分)
調製:同じ条件で15分、またはピーナッツが濃い茶色になるまで焙焼する。
フレーバー15.0生の皮むきピーナッツを焙焼しすぎた状態(20分)
調製:同じ条件で20分焙焼する。ピーナッツは焦げた状態になる。
03
読むときの注意点
⭐⭐ 0〜15点スケールの上限15.0が実際に使われている、当サイト唯一の属性である。 レキシコンの強度スケールは0〜15点で、15は
「極端に強い」にあたる。当サイトが掲載する66属性の中で、
実際に15.0という点数が与えられているのはこの属性だけである(次点は
グレープフルーツの13.5、
イチゴの13.0)。
スケールの天井が、焙煎という工程で埋まっていることになる。
⭐⭐ 同じピーナッツを、時間だけ変えた4段階の参照である。 425°F(約218℃)で7分=2.5/10分=6.5/15分=9.5/20分=15.0。材料も温度も器具も同じで、
変えているのは時間だけ。
加熱時間と感じる強度の関係が、そのまま数値の列として記録されている——当サイトの
焙煎ページが扱う「焙煎度が風味を左右する」という話が、官能評価の物差しの作り方そのものに現れている。なお
7分の時点では「色はまだつかない」と原典が明記しており、
色がつく前から風味は動いていることも読み取れる。
⭐ 20分の焦げたピーナッツは、別の属性では7.5である。 まったく同じ
20分焙焼のピーナッツが、
焦げの参照としては
フレーバー7.5で登録されている。
「焙煎香として測れば15.0、焦げとして測れば7.5」——同一の調製手順で作った同一の物質が、属性を変えると倍の開きになる。
点数は物質ではなく、物質と属性の組み合わせに付くことの、レキシコン中で最も極端な例である。
定義が「含まないもの」を明示している。 「
苦味や焦げのノートは含まない(Does not include bitter or burnt notes)」——
否定形で範囲を切る定義は110属性の中でも珍しい。焙煎香と
焦げを明確に分けるための書き方であり、上の15.0/7.5の使い分けとも整合する。
04
同じカテゴリ(Roasted)の用語
同じ Roasted カテゴリの属性。当サイトはこのカテゴリの掲載をそろえているので、定義と強度スコアを並べて比べられる。
- World Coffee Research「Sensory Lexicon Unabridged Definition and References」Version 2.0(2017年)— 定義・レファレンス・強度スコア・調製手順
- 同資料の解説部(Introduction)— 0〜15点スケールの意味、参照物質の考え方、第2版での変更点