01
属性データ
SOURCE: WCR SENSORY LEXICON v2.0
- 属性名
- フレッシュFresh
- カテゴリ分類
- Green/Vegetative(青臭さ・植物的)
- レファレンス数
- 2件
- 強度スコア
- アロマ:7.0(0〜15点スケール) ほかに強度スコアを持たない参照が1件
WCRの0〜15点強度スケール上での位置(アロマ 7.0/スコアを持たない参照が1件ある)
0
なし
4
識別できるが弱い
8
中度に強い
12
非常に強い
15
極端に強い
アロマ 7.0
翻訳についての注記。 この定義文はWCR Sensory Lexicon(英語原文、Version 2.0・2017年)から当サイトが翻訳したものであり、WCR公式の日本語訳ではありません。属性ごとの公式日本語訳は、現時点で入手できた資料の中には含まれていませんでした。
02
レファレンス(参照物質)と調製手順
SOURCE: WCR SENSORY LEXICON v2.0
レキシコンは属性ごとに参照物質・強度スコア・調製手順を組で定めている。手順どおりに作らなければ、その参照は定められた強度を表さない。以下は原典の記載を訳したもの。
アロマ7.0新鮮な青草
調製:草を5本、半分に折って中型のスニフターに入れ、蓋をする。参加者3人につき1つ用意する。草が発酵して香りが変わらないよう、評価当日に用意すること。
種別の記載なしスコアなしFlavorActiV「freshly cut grass」(cis-3-ヘキサノール)
調製:FlavorActiV社のパッケージの指示に従って調製する。
03
読むときの注意点
⭐ 同じ「草」が、扱い方の違いで別々の属性の物差しになる。 この属性の参照は
新鮮な青草を、評価当日に用意する——原典はその理由を「
草が発酵して香りが変わらないように」と明記している。ところが
発酵の参照のひとつは、
まさにその草を瓶に密閉し、気密容器の中で2週間発酵させたもの(アロマ7.0)である。
同じ材料が、時間の置き方だけで正反対の属性の基準になる。原典が調製手順を属性の一部として厳密に定めているのは、こういうことが起きるためである。
偶然だが、両者とも7.0である。 新鮮な草のフレッシュも、2週間発酵させた草の発酵も、どちらもアロマ7.0。強度が同じでも、まったく違う匂いを指している——点数は「強さ」の物差しであって「何の匂いか」を表すものではない、ということが端的に出ている(この対比は当サイトによる整理)。
2つ目の参照には強度スコアがない。 FlavorActiVの参照は原典が「
その風味属性の品質を代表するものとして検証・承認されているが、強度スコアを決めるための評価は受けていない」と注記する種類のもの。同じ扱いは
アーモンド・
サヤエンドウなどにもある。
日本の表示ルールでは「フレッシュ」は注意が要る語である。 参考として——
日本の公正競争規約は「生」「フレッシュ」等の新鮮を意味する文言を、不当表示になりうる例として挙げている(→
パッケージの表示ルール)。
レキシコンの「フレッシュ」は刈りたての草の匂いという記述用語であって、商品の鮮度を意味する言葉ではない。同じ語が資料によって別の意味を持つ例である。
04
同じカテゴリ(Green/Vegetative)の用語
同じ Green/Vegetative カテゴリの属性。当サイトはこのカテゴリの掲載をそろえているので、定義と強度スコアを並べて比べられる。
- World Coffee Research「Sensory Lexicon Unabridged Definition and References」Version 2.0(2017年)— 定義・レファレンス・強度スコア・調製手順
- 同資料の解説部(Introduction)— 0〜15点スケールの意味、参照物質の考え方、第2版での変更点