HACHIMARU COFFEE ROASTERY
産地ランキング / Export & Production Ranking

産地別 輸出量・
生産量ランキング

これまでブラジルからルワンダまで、ICOの無料公開統計(Table 1)に基づく輸出量上位20か国すべてに産地ページを作ってきた。このページは、それらを一覧の表にまとめたもの。列見出しをクリックすると並べ替えができる(国名順・数量順など)。

「どこの国のコーヒーが多いのか」には、輸出量で見る場合と生産量で見る場合があり、順位は一致しない。作った豆を自国でどれだけ飲むかが国によって大きく違うためで、その差は03章で扱う。輸出量はICO、生産量はUSDA(米国農務省)と出典が異なるため、表も別々に分けている。

対象
輸出量上位20か国+パナマ/生産量上位25か国
データ期間
輸出:2023年3月〜2024年2月
生産:2026/27年度予測
一次資料
ICO Table 1(MTS-0324)
USDA FAS "Coffee: World Markets and Trade"(2026年7月)
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輸出量ランキング一覧表

SOURCE: International Coffee Organization「Table 1: Exports of All Forms of Coffee by Exporting Countries」MTS-0324

単位は60kg換算の俵数(bags)。「Mar-23〜Feb-24」の直近12か月合計を採用。国名をクリックすると各産地ページに移動する。

順位 国名 地域 輸出量(俵) 主な種
1ブラジル中南米41,375,604アラビカ+コニロン
2ベトナムアジア太平洋28,600,300ロブスタ97%
3コロンビア中南米10,897,760アラビカ
4インドアジア太平洋6,484,415ロブスタ約70%
5インドネシアアジア太平洋6,200,363ロブスタ80%
6ウガンダアフリカ6,057,793ロブスタ80%
7ホンジュラス中南米5,182,124アラビカ
8ペルー中南米3,805,060アラビカ
9エチオピアアフリカ3,588,531アラビカ
10グアテマラ中南米3,096,888アラビカ
11メキシコ中南米2,735,850アラビカ+ロブスタ
12ニカラグア中南米2,611,778アラビカ
13タンザニアアフリカ1,002,417アラビカ約70%
14パプアニューギニアアジア太平洋999,998アラビカ
15コートジボワールアフリカ931,296ロブスタ
16コスタリカ中南米924,918アラビカ
17ケニアアフリカ804,778アラビカ
18エクアドル中南米606,176アラビカ約65%
19エルサルバドル中南米441,115アラビカ
20ルワンダアフリカ272,250アラビカほぼ100%
31パナマ中南米34,716アラビカ(ゲイシャ)

※パナマのみ順位が20位以内に入らないが、当サイトで既に産地ページがあるため参考として掲載(Best of Panamaの実例で知られる、量より質の産地)。

この一次資料の限界。 ICOは国別内訳データの無料公開を2024年3月発行分(2024年2月までの実績)で止めており、それ以降は有料会員向けデータベースでのみ提供している(2026年8月確認)。上記は現時点で自由に確認できる最新のICO一次資料であり、直近1〜2年の実績を反映していない可能性がある。各国ページ側でWCRが引用する「ICO 2022〜2024年平均」の順位と数値が異なる場合は、各産地ページ内で両論併記している。
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生産量ランキング一覧表

SOURCE: USDA Foreign Agricultural Service「Coffee: World Markets and Trade」2026年7月号

米国農務省・海外農務局(USDA FAS)が年2回公表している世界コーヒー需給資料の、国別生産量表。単位は千俵(1俵=60kg)で、01章の輸出量表(俵)とは桁が違う点に注意。「2026/27」は2026年7月時点の予測値、「2025/26」は同時点の推定値。

順位 国名 2026/27予測 2025/26 増減 種別内訳(千俵)
1ブラジル71,90063,000+8,900アラビカ 47,500/ロブスタ 24,400
2ベトナム32,50031,700+800ロブスタ 31,400/アラビカ 1,100
3コロンビア13,40012,500+900アラビカのみ
4エチオピア12,10011,560+540アラビカのみ
5インドネシア11,38012,370−990ロブスタ 10,000/アラビカ 1,380
6ウガンダ7,1607,095+65ロブスタ 6,025/アラビカ 1,135
7インド6,1406,430−290ロブスタ 4,580/アラビカ 1,560
8ホンジュラス6,0305,530+500アラビカのみ
9ペルー4,7804,764+16アラビカのみ
10メキシコ4,1354,080+55アラビカ 3,575/ロブスタ 560
11グアテマラ3,2603,155+105アラビカ 3,130(残り130は内訳未記載)
12ニカラグア2,4402,560−120アラビカ 2,300(残り140は内訳未記載)
13中国産地ページ未作成1,9001,900±0アラビカのみ
14タンザニア1,6001,450+150ロブスタ 750(残り850は内訳未記載)
15マレーシア産地ページ未作成1,5001,500±0ロブスタのみ
16コートジボワール1,3001,300±0ロブスタのみ
17コスタリカ1,2001,160+40アラビカのみ
18ケニア950850+100アラビカのみ
19タイ産地ページ未作成900900±0ロブスタのみ
20パプアニューギニア800800±0内訳の記載なし
21エルサルバドル542586−44内訳の記載なし
22ラオス産地ページ未作成500475+25内訳の記載なし
23ベネズエラ産地ページ未作成500500±0内訳の記載なし
24フィリピン産地ページ未作成475450+25内訳の記載なし
25エクアドル350350±0内訳の記載なし
その他(Other)1,9251,865+60内訳の記載なし
世界計189,667178,830+10,837アラビカ 105,867/ロブスタ 83,800

※「増減」列は2026/27予測と2025/26推定の差を当サイトで計算したもの(同資料本文も各国について同じ差分を文章で述べている。例:ブラジル「8.9 million bags増の71.9 million」=上表の+8,900千俵と一致)。
※「種別内訳」は同資料のアラビカ生産表・ロブスタ生産表それぞれの国別数値による。合計と一方の数値が一致する国は、もう一方が0または「その他」に含まれる少量であることを意味する。両表に国名の記載がない国は「内訳の記載なし」とした。

ルワンダとパナマは、この表に個別の数値がない。 USDAの集計表は生産量上位25か国のみを国名付きで掲載し、それ以外は「その他(Other)」に合算している。当サイトに産地ページのあるルワンダ(輸出量20位)とパナマ(同31位)はこの「その他」に含まれるため、生産量の個別数値は本資料からは分からない。USDAはPSD Onlineという国別データベースも公開しており、そこから個別に取得できる可能性があるが、本セッションでは未確認(04章参照)。
タンザニアの品種比率は、資料によって食い違う。 タンザニアの産地ページでは、タンザニアコーヒー庁の産業戦略文書に基づき「アラビカ約70%・ロブスタ約30%」と記載している。一方このUSDA資料では、2026/27予測の総生産1,600千俵に対してロブスタが750千俵と、ほぼ半々に近い比率になる。年度の違い(戦略文書は2018/19年前後の実績)か、集計定義の違いによるものと考えられるが、当サイトでは断定せず両方の数値を併記する。
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なぜ輸出量と生産量で順位が違うのか

SOURCE: USDA FAS「Coffee: World Markets and Trade」2026年7月号(Domestic Consumption表)

01章と02章の表を見比べると、順位が入れ替わっている国がある。理由はシンプルで、生産量は「作った量」、輸出量は「国外に売った量」だからだ。その差の大部分は、その国で自分たちが飲んでしまう量(国内消費)にあたる。

コーヒーの産地というと「作って輸出するだけの国」という印象を持たれやすいが、実際には産地の国も自国でコーヒーをよく飲む。USDAの同じ資料には国別の国内消費量も載っているので、生産量と並べてみる。

国名 生産量 国内消費量 国内消費比率
メキシコ4,1353,240約78%
インドネシア11,3804,830約42%
エチオピア12,1005,000約41%
ブラジル71,90022,390約31%
インド6,1401,580約26%
コロンビア13,4002,200約16%
ベトナム32,5005,000約15%

単位は千俵、いずれも2026/27年度予測。「国内消費比率」=国内消費量÷生産量を当サイトで計算したもの(USDA資料に比率そのものの記載はない)。

ブラジルは、世界最大の産地であると同時に世界有数の消費国でもある。 生産71,900千俵に対して国内消費が22,390千俵——同資料の国内消費ランキングでは、EU(42,500)、アメリカ(26,950)に次ぐ世界3位である。エチオピアも生産の4割ほどを自国で飲んでおり、生産量では世界4位だが輸出量では順位を下げる。逆にベトナムコロンビアは生産の8割以上を輸出に回している。

産地の国が、コーヒーを輸入することもある。 USDAは2025/26年度のコロンビアの生豆輸入量を、当初見込みから130万俵引き上げて220万俵に修正した。理由として同資料は「国内生産の減少にもかかわらず国内消費の水準を維持するため」と説明している。生産量世界3位の国が、自国民が飲む分を確保するために豆を輸入する——生産量ランキングの数字だけでは見えてこない動きの一例。フィリピンはさらに極端で、生産475千俵に対し国内消費は6,725千俵と、生産量の14倍を消費している(不足分は主にインスタントコーヒーの輸入で賄われている)。
日本はどうか。 同資料の2026/27年度予測で、日本の生豆輸入量は6,200千俵、コーヒー全体の輸入量は7,000千俵、国内消費量は6,900千俵。国内消費量ではEU・アメリカ・ブラジルに次ぐ世界4位にあたる(中国6,750千俵、フィリピン6,725千俵が僅差で続く)。日本市場のより詳しい統計は市場統計ページで扱っている。
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今後追加すべき項目

  1. International Coffee Organization「Table 1: Exports of All Forms of Coffee by Exporting Countries」MTS-0324(2024年3月発行、2026年8月5日取得)
  2. United States Department of Agriculture, Foreign Agricultural Service「Coffee: World Markets and Trade」2026年7月号(apps.fas.usda.gov/psdonline/circulars/coffee.pdf、2026年8月10日取得)— Coffee Summary表(Arabica Production/Robusta Production/Production/Bean Exports/Domestic Consumption/Bean Imports)および本文解説